久野先生の乳がんゼミナール

 

久野先生の乳がんゼミナール

11 高濃度乳房とは?

マンモグラフィーを撮影した際、乳腺は白く、脂肪は黒く映ります。乳腺の割合を4つに分類し、そのうち乳腺の割合の多いほうの2つが、高濃度乳房と呼ばれます。マンモでは腫瘤も白く映るため、正常の乳腺と区別がつきにくくなります。また高濃度乳房は乳がんの罹患リスクが高いことがわかっています。

ただし日本人では約4割が高濃度乳房で、珍しいことではなく、特に若い方ではその比率はさらに高くなります。

マンモに超音波検査を追加することによって、乳がんが見つかりやすくなることがわかっていますが、高濃度乳房に対して、国が行う検診としてはどのように対策を取るかは決まっていません。

(「ぱれっと」vol.11 2017.9.15より)

 

10 乳がん検診の目的は?

乳がんは女性では最も罹患率の高い(かかりやすい)がんですが、幸い比較的予後が良い(治りやすい)がんです。

乳がんが見つかっても2㌢以下であれば、9割の方が治癒します。

乳がんは自分でしこりに気づいて見つかるものが最も多いのですが、症状はなく、検診を受診して見つかる場合も多いです。手に触れないような乳がんが、超音波検査やマンモグラフィで見つかることもあります。検診で見つかるものは早期のものが多く、予後も良いです。

検診では触診を省くようになりつつあります。これは触診が乳がんの死亡率を下げない、触診する医師に精度の問題がある等が理由ですが、自己検診が無駄というわけではありません。自分の乳房であれば変化に気づきやすいので、触診して異常を感じたら、受診してください。

(「ぱれっと」vol.10 2017.6.27より)

 

9 マンモグラフィを撮影するとき痛いのはなぜ?

マンモグラフィを撮影するときに痛いのは、乳房を板で圧迫して薄く伸ばすからです。できるだけ薄くした方が、組織の重なりが少なくなり、正常な乳腺と腫瘍の区別がつき、がんが発見しやすくなります。また、胸壁(奥の方)に近い部分の乳腺を映し出そうとすると、乳房を引っ張り出す必要もあるからです。薄くすることによって、使用する放射線の量が少なくてすむメリットもあります。

撮影で痛いのは、数秒で終わります。早期発見のために検査を受けてください。

(「ぱれっと」vol.9  2017.4.20より)

ひなが胃腸内科・乳腺外科 久野 泰 医師

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